マンションお役立ち情報

漏水に対する保険の備えを!

2022年9月28日 / カテゴリ:トラブル, マンションの老朽化, マンション総合保険, マンション自主管理

 

 

30年以上の高築年数のマンションにお住いの皆様、専有部分(自室)に関わる火災保険

(個人加入)に必要な補償で、外せない補償が二つあります。

 

 

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高築年数のマンションで、多発するのは「水漏れ」事故です。

 

集合住宅ではいつ起きてもおかしくない事故であり、上階の方が洗濯機のホースを

外してしまった、湯船に水を入れ続けてしまった等のヒューマンエラーに起因する

場合もありますが、専有部分の劣化した配管から水が漏れてしまった等の、

設備の経年劣化による漏水は、建物の高齢化と共に発生が増えてきます。

 

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必要になる特約補償は二つです。

 

1. 水濡れ損害補償(被害を受けることを想定して契約しておく保険)上階から

  漏れてきた水による被害を、下階の方ご自身の保険で補償してもらいます。

 

2. 個人賠償責任補償(加害者となることを想定して契約しておく保険)上階で

  漏水の原因を生じさせた方は、下階の方の被害に対する賠償責任が生じます。

  その時上階の方が「個人賠償責任保険」を契約していれば、保険で被害が

  補償されます。

 

ただし被害が全額補償されるとは限りません。

保険で補償範囲がカバーされない場合は、加害者となった方が不足分を

自己負担で補填する場合もあり得ます。

 

 

マンションの配管の区分について

 

マンションの配管には給水管と排水管がありますが、 「共用部分」の配管と、

「専有部分」の配管に分かれます。

共用部分の配管が原因の水漏れ被害は、管理組合が契約するマンション総合保険に、

建物管理賠償責任(施設賠償責任)補償特約が付されていれば、保険で被害が補償されます。

 

 

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給水管の場合、各戸メーターから下流の管が専有部分の扱いになります。

専有部分の給水管に起因する下階への漏水被害は、区分所有者が賠償責任を

負います。

基本的に、床下にある配管は、区分所有者の所有する専有部分の配管です。

ご自身の部屋の床下の配管から水が漏れて下階に損害を与えた場合は、

補償の責任を負うこととなります。

実際のところ、高経年マンションでは、専有部分の劣化した配管からの

漏水事故が、多くを占めていますのでご注意ください。

 

 

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以上漏水事故の発生に備えて、万がーの時に役に立つ保険の効用をご説明しました。

漏水事故は、集合住宅に居住する限り、どなたでも遭遇する恐れがあります。

特に加害者になった場合を想定して、最低限個人賠償責任補償には加入して

おくべきでしょう。

未加入の状態は、自賠責保険に入っていないクルマに乗っているのと

同様である位の認識が妥当だと思います。

 

 

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マンションの防災対策

2021年10月21日 / カテゴリ:マンション総合保険, マンション自主管理

 

10月20日に、熊本県の阿蘇山で、これまでよりも規模の大きな噴火が発生しました。

2週間前の10月7日には、関東で震度5強の強い揺れを観測する地震もありました。

気象庁は、各地で災害が頻繁に発生していることから、日頃からの備えを

進めるよう呼びかけています。

 

 

近年発生した地震被害では負傷者の3~5割の方々が屋内における家具類の

転倒・落下によって負傷していることが判明しました。

地震時にはテレビ、電子レンジなどの家電製品の転倒・落下・移動(以下

「転倒等」という)や、本棚やタンス、食器棚などの大きな家具が転倒等する

ことがあります。

 

 

家電対策

 

 

家具類の転倒等が高層階に行くほど多く発生している傾向が確認され、

この原因の一つに長周期地震動の影響が考えられることから、東京消防庁では、

長周期地震動を含む地震に対する高層階の室内安全対策専門委員会を設置し、

高層階等における家具類の転倒等防止対策を検討しました。

 

3つの危険

 

 

家具類が地震により転倒等すると、転倒等した家具類の下敷きになるほか、

移動した家具が衝突して負傷したり、転倒等した家具類が出入口を塞ふさいで

避難障害を発生させる危険性があります。

ご自身やご家族の負傷を防止し、避難障害の発生を防ぐためには、家具類の

転倒等防止対策が非常に大切となります。

 

 

備え10

 

 

特に、「寝室」や「リビング」にはなるべく家具を置かないようにしましょう。

置く場合には背の低い家具にするか、家具の置き方を工夫します。

さらに、外に落下する危険があるので、窓際には重量物や転倒等しやすい物を

置かないようにしましょう。

 

 

家具類の対策

 

 

転倒等防止対策の基本は、ネジによる壁への固定です。

家具を固定する対象は、壁下地の柱、間柱、胴縁等とします。

しかし、マンションの共用部分の壁など、穴をあけることができないため、

転倒防止器具が取り付けられない場合も想定されます。

最近では、転倒防止器具の取り付けができる機能がついた壁のマンションも

出てきましたので、管理会社などに相談してください。

また、上下2段に分かれる家具は、上段が落下する危険があるので平型金具などで、

連結してください。

 

金具の取付

 

 

また、緊急地震速報を受けた場合、退避できるように、なるべくものを置かない

安全スペースを作っておきましょう。

安全スペースの例としては、寝室・自宅内廊下・共用廊下・エレベーターホールなどで、

安全スペースには、避難時に散乱した屋内収容物(陶器など)やガラスなどによる負傷を

避けるため、厚手の手袋、底の厚い履物などの準備をしておきましょう。

 

 

家具の転倒防止・移動防止対策 (1)

 

家具の転倒防止・移動防止対策 (2)

 

家具の転倒防止・移動防止対策 (3)

 

なぜ対策が必要かのか

 

 

地震災害から身を守るための事前の備えは、室内の安全対策からです。

この機会に室内の安全対策を見直してみましょう。

 

備えの一つとして地震保険やマンションの保険等の加入も、お勧めします。

 

関連記事

マンション総合保険

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https://www.nisshinfire.co.jp/mansion_dr_kasai/

 

 

マンションの漏水事故

2019年9月13日 / カテゴリ:マンション総合保険, マンション自主管理

 

近頃、台風や突然の豪雨、河川の氾濫など天候が不安定で大きな災害へと繋がってます。

マンションに住んでいれば、「あまり被害はない」と安心してはいませんか?

 

エントランスが浸水した

エレベータが止まった

駐車場の車両水没

バルコニーの排水溝の詰まり

バルコニーの物の落下

雨漏り 等

 

被害は様々考えられますが、その中でも漏水になってしまった時の対応についてです。

 

 

漏水は突然やってきて、びっくりしてしまい自身の対応の仕方がわからなくなってしまう等、
そんな時、「もし漏水になってしまったら」の対応ポイントがあります。

 

漏水を受けた方の留意点

・管理会社に連絡し、指示があれば従う。

・直上の部屋の方に水漏れを連絡する。

・その際、何か大量の水漏れを起こしていないか確認する。

・保険を申請する場合に備えて、被害箇所の写真を撮っておく。

・直上の部屋の方とともに、原因調査に協力する。

原因部分の調査の段取りを早期に図ることがポイントとなります。

 
漏水を起してしまった方の留意点

・直下の部屋で漏水が起きているとの連絡を受けた場合、原因調査作業に協力する。

・ご自身の部屋内からの漏水と判明した場合、被害を賠償する法的責任が生じる点、配慮する。

・原因箇所修繕までの被害拡大防止のため、必要に応じパイプスペース内の給水バルブを閉め、

なるべく水は使わないように心がける。

・ご自身の個人賠償保険加入有無を確認しておく。

 

 

マンションでは、漏水トラブルにより、自分がいつ被害者、あるいは加害者になるかわかりません。
双方が対処方法を知っていれば、発生被害を低減したり、復旧までの日時を短縮できる場合があります。
管理会社の支援を受けつつ、双方で協力して解決にあたることが重要となります。

 

漏水

 

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マンション総合保険を見直しませんか

2018年5月21日 / カテゴリ:マンション総合保険

 

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  2. 高経年化が進みマンションの火災保険は、年々値上がりしています
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