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マンション管理とは

2017年9月28日 / カテゴリ:マンション自主管理, 用語集

 

マンション管理とは

 

マンションは、今や重要な居住体系となり、マンションの適切な管理は、マンション区分所有者

等だけでなく、社会的にも重要とされています。

管理組合が主体となり、長期的な計画を持って適正な管理組合運営を行うこでマンションの資

産価値をできる限り保全することがマンション管理です。

マンションの資産価値を保全するには、専門的な知識を必要とすることが多いため、管理組合は

問題にじ専的知識を有する者の援助を得ながら、主体性を持って適切な対応をすることが大

です。

また、資産価値を保全し高めるには、管理組合の経理が健全な会計業務を行う必要があります。

専門的知識を得ながら健全な会計業務を行うには、第三者に管理事務を委託することが望ましい

です。

 

 

 

マンション管理の適正化推進のために管理組合が留意すべき基本的事項

 

1. 管理組合の運営

 管理組合の自立的な運営は、マンション区分所有者等の全員が参加し、その意思を反映することにより

 成り立つものです。

 そのため、管理組合の運営は、情報の開示、運営の透明化等、開かれた民主的なものとする必要があり、

 総会は管理組合最高意思決定機関です。管理組合の管理者等はその意思決定にあたっては、事前に必

 要な資料を整備し、総会において適切な判断が行われるよう配慮する必要があります。

 管理組合の管理者等は、マンション管理の目的が達成できるように、法令等を遵守し、マンション区分

 所有者等のため、誠実にその職務を執行する必要があります。

 

2. 管理規約

 管理規約は、マンション管理の最高自治規範であることから、その作成にあたっては、マンションの区分

 所有者等に関する法律に則し、「マンション標準管理規約」を参考として、当該マンションの実態及びマ

 ンションの区分所有者等の意向を踏まえ、適切なものを作成し、必要に応じその改正を行うことが重要で

 す。

 また、快適な居住環境を創るためには、マンションの区分所有者等間のトラブルを未然に防止する規則を

 マンションの実態に即した具体的なルールである使用細則を定めておくことが必要です。

 管理規約または使用細則等に違反する行為があった場合、管理組合の管理者等は、その是非ため必要な

 勧告、指示等を行うとともに、法令等に則り、その是非または排除を求める措置をとることが重要です。

 

  3. 共用部分の範囲及び管理費用の明確化

 管理組合は、マンションの快適な居住環境を保つため、共用部分の範囲及び管理 費用を明確にし、トラブ

 ルの未然防止を図る ことが重要です。

 特に、専有部分と共用部分の区分、専用使用部分と共用 部分の管理及び駐車場の使用等に関してトラブル

 が生じることが多いことから、適正な利用と公平な負担が守られるよう、各部分の範囲及びこれに対するマ

 ンションの区分所有者等の負担を明確に定めておくことが望ましいです。

 

  4. 管理組合の経理

 管理組合が長期的な修繕計画を実施するためには、管理費及び修繕積立金等について必要な費用を徴収する

 とともに、これらの費用を明確に区分して経理を行い、適正に管理することが必要です。

 管理組合の管理者等は、必要な帳票類を作成してこれを保管するとともに、マンションの区分所有者等の請

 求があった ときは、これを速やかに開示することにより、経理の透明性を確保することが必要です。

 

  5. 長期修繕計画の策定及び見直し等

 マンションの資産価値の維持・向上を図り、快適な居住環境を確保するためには、修繕周期に適切な修繕工事

 を行うことが重要です。

 特に、長期修繕計画を策定し、実効性を確保するためには修繕工事内容及び修繕積立金の資金計画を適正かつ

 明確に定め、それらをマンション区分所有者等に十分に周知させることが重要です。

 管理組合の管理者等は、計画修繕工事円滑に実施するため、過去の修繕工事履歴に関する図書等を保管する

 ことが重要であり、この図書等について、マンションの区分所有者等の求めに応じ、適時閲覧できるようにす

 ることが望ましいです。