マンションお役立ち情報

マンションの生活音について

2025年6月12日 / カテゴリ:トラブル, リフォーム, 日々の生活

私もマンションの管理会社という立場から

居住者の方から色々なご相談を受けますが

ご相談で最も多いのは音に関するもので

なかでも子供の声や足音、床を通した下階への騒音・振動等

「生活音」の問題が多いと感じています。

 

お部屋の床をリフォームする際

こういった「生活音」で近隣に迷惑をかけない為に

床材の選定は重要になってきますが

最近のフローリング床は

緩衝材でかなりのレベルの騒音を下げることができるようになっています。

また、防音タイプの床材なら

階下に伝わる音を更に低減します。

例えば椅子を引く音や、物を落としたときのような

軽くて硬い音などの伝わりをやわらげることができます。

 

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床材には遮音等級という基準があり

これにより階下への遮音性能がわかります。

Lー〇〇といった表記となっており

数字が低いほど遮音性能が高くなっていますのでご注意ください。

下記はリフォームの場合の基準(遮音等級)となります。ご参照ください。

 

 

また、マンションで床のリフォームする際には

マンションごとに最低限の遮音等級が定められている場合もありますので

床材選定の前に管理会社や管理組合に確認しましょう。

 

ただ、いくら遮音性能が高い床材を使用していても

音の聞こえ方は人それぞれですので

小さな音でも気になる人は気になります。

何かの作業の音など、音の原因がはっきりしている場合は

話し合いなどで解決できるケースもありますが

足音や普段の話し声など「通常の生活音」が響く場合は

なかなか解決できない状況に陥り難しい問題となります。

困っている気持ちを伝えるのが一番ですが

どうしても直接言えない場合は

管理会社(管理組合)に相談して

名前や階数を特定せずに全世帯へのお願いとして

掲示することも一つの手段です。

 

マンションは共同住宅ですので

すぐ隣には別の方が生活されています。

生活音は当然聞こえてくるものだし

相手にも聞こえると認識することが大事だと思います。

また、こういったトラブルになる前に

日頃から近隣とのコミュニケーションは何より大切にしましょう。

顔見知りの人が出す生活音は意外と気にならないものです。

雨の日でも…

2025年5月31日 / カテゴリ:日々の生活

こんにちは!

マンション管理チームの近藤です!

本格的に雨が降る梅雨の時期になりましたね☔️

そんな雨の日でも履きたくなる靴をご紹介します!

 

こちらの靴!

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UNION × Nike Air Jordan 1 Retro High OG “Chicago/Shadow”

 

2025年春に待望の第三弾が発売されました♪

アメリカ・ロサンゼルスを拠点として絶大な人気を誇るストリートブランドUnionと

Nikeを全世界に広めたAir Jordan 1 のコラボ作品です。

このモデルは、伝説的な2色のJordan 1の配色を組み合わせたハイブリッドモデルなんです!

 上部にはshadow(グレー×ブラック)

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下部にはChicago(レッド×ホワイト×ブラック) 

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Unionコラボといえばこの縫い目をあえてラフに仕上げたような外縫いステッチ♪

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ヴィンテージ感を演出しているミッドソールもたまらなく良いですよね。

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雨の日でもおかまいなく履きたくなるような一足となってます!

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マンションの管理に関するお問い合わせお待ちしております!

専用庭の取り扱いについて

2025年5月23日 / カテゴリ:設備の管理

マンション1階に専用庭が設置されているマンションがあります。

鉢植えを置いて自分好みの庭を作ったり

バルコニーに干しきれない洗濯物を干したり

生活を豊かにしてくれるものですが

マンションゆえに下記のような様々な取り決めがあり

知らないと思わぬトラブルを招くことがあります。

 

毎月専用使用料を支払わなくてはならない

マンションにおける専用庭の扱いは、一般的に共用部分に属しており

組合員全員の共有財産となります。

そのため、専用庭に隣接しているお部屋のオーナーは

毎月専用使用料を管理組合に収めて

使用する許可をもらっているかたちとなります。

金額は庭の広さや管理組合の方針によりますが

大体月額500円~2,000円位です。

また、専用庭は対象のお部屋に付属している設備であるため

お部屋のオーナーは庭の使用の有無に関わらず

専用使用料を支払わなくてはなりません。

 

庭の管理は原則居住者(オーナー)がおこなう

専用庭は共用部分ではありますが専用使用部分となりますので

庭の管理は原則居住者(オーナー)が行わなくてはなりません。

雑草とりや害虫の駆除はもちろん

自分で木を植えた場合は剪定も行う必要があります。

(※本来は、木を植えること自体を控えた方が良いです)

木や雑草が隣の庭に越境しているとトラブルの元ですので

こまめに管理しましょう。

但し、マンションが建てられた時から植えられていた樹木や生垣は

管理組合で管理しているケースが多く

管理組合の費用負担で業者に剪定を依頼していることが多いです。

 

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近隣に迷惑をかける行為は原則禁止されている

マンションの構造にもよりますが

専用庭の隣は別のお部屋の専用庭になっていることが多いです。

青空が見えて開放的ではありますが

庭でバーベキューをしたり、花火などする行為は

隣の庭に煙が流れてしまったり、火が植栽に燃え移る危険があるので

原則禁止されています。

 

お部屋を売却する時は原状回復が必要

専用庭はオーナーの持ち物ではなく

あくまでも管理組合から借りている設備ですので

お部屋を売却するときには専用庭の原状回復が必要です。

置いた鉢植えの処分は当然ですが

木を植えてしまっていたら伐採して本来の状態に戻します。

オーナーのなかには、庭を天然芝から人工芝に自分で変更してしまう方もいますが

これも本来は共用部分の変更に当たり、禁止事項です。

禁止となっていないマンションでも

売却時は元の天然芝に戻さなくてはなりません。

 

このように、専用庭にはいろいろな制約があり

一戸建ての庭の感覚で使用すると

後で思わぬトラブルに発展することがあります。

近隣や管理組合と揉めることがないように

ご自分のマンションでは専用庭の取り扱いについてどのような決まりになっているか

予め管理会社や管理組合に確認してから使用しましょう。

ランニングコストを見直して支出削減

2025年4月22日 / カテゴリ:マンション管理, 会計業務

近年、物価や人件費の急激な高騰により

マンションを維持管理していくためのランニングコストが上昇し

今までの管理費では賄えない事態となっている管理組合が増えてきています。

電気料の値上がりや、火災保険料の価格改定だけでなく

日常的な修繕費や備品消耗品などの物品の価格も軒並み値上がっており

どこというより全ての費用が底上げされている状況です。

清掃や点検を行っている業者から

人件費や材料費、燃料費、交通運搬費等の高騰を理由に

やむを得ず値上げの申し出があった管理組合も

少なくないのではないでしょうか。

 

そもそも管理費とは

共用部分の電気料金や水道代、管理会社の委託料など

以下のような通常の管理に必要な経費のことをいいます。

 

・電気料金・水道代

・管理員の人件費

・共用設備の保守点検費

・清掃費及びごみ処理費

・機械警備を含む警備費
・備品消耗品費、通信費
・共用部分の火災保険料、地震保険料その他の損害保険料
・経常的な修繕費
・清掃費及びごみ処理費

・植栽の維持管理費
・委託業務費
・専門的知識を有する者の活用のための費用

・公租公課
・その他の運用費

 

これらの経費は日々の生活に深く関係しているものが多く

コストの削減は容易ではありませんが

ここでいくつかの方法をご紹介したいと思います。32367996_m

 

保険会社や保険内容の見直し

マンションの火災保険は、近年の自然災害の増加や

築年数の経過したマンションでの漏水事故の増加により

度々料率が改定されており、値上がりが顕著です。

但し、保険会社によって提示される保険料は様々ですので

現在の保険契約がまもなく終了となる段階で

別の保険会社に相見積をとってみるのも良いと思います。

それでも高額であれば

建物評価額や付保割合を下げて保険料を下げるといった方法もありますが

保険事故で支払われる限度額を下げるリスクが伴いますので、ご承知おきください。

 

電子ブレーカーの導入

共用部分のブレーカーを電子ブレーカーというものに交換すると

いままでの「負荷設備契約」から「主開閉器契約」という

別の電力契約に変更ができます。

「主開閉器契約」にすると

電気の基本料金を削減することが出来

特に機械式駐車場やエレベーターなどが設置されているマンションに

削減効果が期待できます。

 

LED照明器具への交換

LEDは少ない電力で従来の照明と同等の明るさを維持します。

共用部分は照明が多いので、より電力削減効果が期待できます。

また、2027年末までに一般照明用蛍光ランプの

製造・輸出入が禁止となるようですので

まだ蛍光灯のマンションは、LED器具への交換をお勧めします。

 

清掃・保守点検の見直し

館内清掃や排水管清掃などの清掃業者や

消防設備点検やエレベーター点検などの各種点検業者を

より安価な業者に変える方法もあります。

しかしながら、変えることにより

作業の質が落ちてしまうリスクもありますので

業者は変えず、清掃内容や点検内容だけを見直しても良いと思います。

例えば、排水管清掃の日数を今までの2日間から1日間に変更したり

エレベーターの出張点検の回数を減らしたりして

費用を削減してもらう等の方法が考えられます。

 

管理委託契約の見直し

上記の見直しと同じですが

管理会社に委託している業務の中で削減できるものがあれば

なくしてもらう方法もあります。

例えば、管理員をなくしたり

会計業務のみを依頼して、その他の理事会運営は役員が担っていったり等の

削減方法が考えられます。

管理費の大部分が管理委託費になっている管理組合も多いと思いますので

費用の削減効果は期待できますが

その分不便にはなりますので

本当になくしても良いのか、穴埋めはできるのか

よく検討してから決めましょう。

 

ランニングコストの削減にはいろいろな方法がありますが

全てに共通しているのは

それなりの手間と時間がかかることです。

かといって、物価の高騰はまだ収まる気配がありませんので

うかうかもしていられません。

理事会役員には頭の痛い話ですが

特に管理費が赤字会計の管理組合は

なるべく早く手を打ち、黒字化を目指しましょう。

排水管清掃の実施率を上げるために

2025年3月21日 / カテゴリ:マンション管理, 設備の管理

マンションの排水管清掃は

排水管の詰まりや悪臭などのトラブルを防止するために

定期的におこなうことが望ましく

年に1回程度実施しているマンションが多いと思います。

排水管清掃とは、住戸内の台所・洗面所・風呂場・洗濯機の排水を流すための管を

高圧洗浄ポンプを用いて水の力で

管内の汚れをそぎ落としていく洗浄作業になります。

なるべく下の階から清掃をはじめることにより

管内の清掃作業中に下部が詰まって

上から汚水が溢れ出るといった事故を防ぎます。

 

余談ですが、近年ドラム式洗濯機を使用する方が増えてきましたが

ドラム式は本体サイズが大きいため

設置スペースの問題で洗濯機の下に排水口が隠れてしまい

洗濯機下の排水口からの清掃ができないケースが増加しています。

ドラム式洗濯機は重量があるため自力で移動させることは困難です。

清掃業者によっては一時的に洗濯機を持ち上げるなどの対処をする場合もありますが

洗濯機の故障や壁面の破損の原因になるため、あまり一般的ではありません。

こういった場合には、 洗濯機の下部にスペースを空けるための

嵩上げ台なども市販されているため

設置を検討してみるのも良いかと思います。

排水管は各住戸の床下の横引き管から共用の竪管につながっているため

部分的に清掃をおこなっても効果が薄いので

できるだけ多くの住戸で清掃をおこなうことが大切で

住戸内への立ち入りが必須となる作業です。

しかしながら、実際には協力を得られない居住者も多く

実施率が上がらない問題が起こっているマンションも多いのではないでしょうか。

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実施率の低いマンションの傾向として

「共働き夫婦の多いマンション」や「賃貸がメインのマンション」で

より実施率が低い傾向にあります。

前者は仕事などの都合により在宅できない

後者はあくまでの借りているだけの部屋なので維持管理に理解が浅い

といった理由が聞かれます。

管理会社も各部屋の鍵を預かることは原則としてありませんので

代わりに実施することは出来ません。

こうした問題を解決することは容易ではありませんが

実施率を高める方法として、以下のような案があります。

 

①清掃実施日を増やす

排水管清掃の実施日を増やすことによって、居住者の選択肢が増え

仕事などの都合により実施できない方を減らすことが期待出来ます。

実施日を増やす場合、事前に居住者へ

どの曜日が良いかアンケートを行うことにより

期待できる効果が目に見えて判るので

検討してみるのもいいでしょう。

但し、実施日を増やすことにより

当然ながら業者手配の費用がより多く掛かりますので

事前に費用対効果を検討してから増やすのが良いでしょう。

 

②排水管清掃の重要性を記載した書面を配布する

排水管清掃を「実施することにより得られる効果」(悪臭の軽減など)

「実施しないことによるリスク」(管の詰まりによる排水の溢れ

他の住戸への漏水事故など)を記載して

実施を促す書面を配布してみるのも一つの手です。

居住者の中には、排水管清掃の重要性が

あまり判らない方もいるかもしれませんので

理解を深めてもらうことにより、実施に前向きになってもらいます。

全ての方に効果があるわけではありませんが

一部の方には実施するきっかけになるかもしれません

 

マンションの排水管清掃は法定業務ではありませんが

汚れが蓄積してからでは深刻な問題が発生することもあるため

定期的に清掃が必要です。

また、前述したとおり居住者の在宅が必ず必要になります。

そのため、居住者の都合で

毎回同じ部屋で排水管清掃を実施できない事例も多いのが実態です。

しかしながら、長期間清掃を実施しないと、排水不良が生じて

場合によっては排水が漏れて下階への漏水事故につながる恐れもあるため

先程提示した案のように

できるだけ実施率を高めるための工夫が必要となります。